MDLPとは「Mini Disk Long Play:MDロングプレイ」の略で、MDに録音するときにステレオ長時間録音できる記録方式です。
MDに記録するデータの圧縮率を高め、記録可能時間を2倍または4倍に拡張して記録します。
圧縮方式はMDで採用されていたATRACを改良したATRAC3が用いられています。
2倍モードのビットレートは132kbps、4倍モードでは66kbpsになります。
4倍モードでは圧縮効率を高めるため、ジョイントステレオ(左右のチャンネルの共通する部分を共有して、データ量を少なくしているフォーマット)による圧縮が行われています。
モノラル長時間録音モードは2倍、4倍モードとも用意されていません。
従来規格で録音されたMDをMDLP対応プレーヤーで再生・録音することはできますが、MDLPで録音されたMDは非対応のプレーヤーでは再生できません。
録音モードは次のようになっています。
- SP :標準のステレオ録音
- LP2:2倍長時間録音(ステレオ)(80分のMDで160分まで録音可能)
- LP4:4倍長時間録音(ステレオ)(80分のMDで320分まで録音可能)