【WEP】
「WEP」 とは、「Wired Equivalent Privacy」の略で、IEEE 802.11b のワイヤレス LAN で採用されている暗号化の方式のことです。現在主流の IEEE 802.11b のワイヤレス LAN 機器は、128 bit の秘密キーが使用されています。
送受信を行う双方の LAN 機器で同じキーが登録されていない場合は、通信することができません。
ワイヤレス LAN で送受信するデータは、無線受信機を使用して第三者に傍受される危険性があるため、重要なデータの送受信には不向きでした。そこで、送受信するデータを暗号化し、傍受されても解読できないようにするために、ワイヤレス LAN の規格である IEEE 802.11 にオプション規格として制定されました。 共有鍵暗号方式を採用しており、64 bit または128 bit の暗号キーが使用されています。

【WPA】
「WPA」とは、「Wi-Fi Protected Access」の略で、無線LANの業界団体「Wi-Fi Alliance」が2002年10月に発表した、無線LANの暗号化方式の規格です。
従来採用されてきた「WEP」の弱点を補強し、セキュリティレベルを強度し、暗号方式を向上させています。従来の「SSID」と「WEPキー」に加えて、ユーザ認証機能を備えた点や、暗号鍵を一定時間毎に自動的に更新する「TKIP」(Temporal Key Integrity Protocol)と呼ばれる暗号化プロトコルを採用するなどの改善が加えられています。